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ルゥちゃんくぅ~ん♪

ルゥちゃんくぅ~ん♪

しちょ~どのの艦内生活♪(2001年)

私が隊(自衛隊)に入ったのは道端のポスターに貼り付けてあったハガキから始まったのである・・・。

ハガキに資料請求と書いて送った。資料だけと思ったら勧誘自衛官がきた。詳しく話を聞いて、気がついたら駐屯地に行ってカレーライスをおごってくれた。何だかんだ見て、入隊してしまった。陸自を勧められたが希望者に変な人間、怪しい人間(このころは多かった!)がいたので海上自衛隊にした。戦艦ヤマトに惹かれて軍艦に乗りたかったのである。

広島の呉にある、呉教育隊に入隊した。町の中にあり、夜のネオンが俺の心を誘惑する。でもここは塀の中の生活。土日に外出できる。ここに着てまずやったことは、私服を脱がされ、支給された青いトレパン姿。これがダサい。それから身体検査。これがまたスミからスミまで見られて、握られて・・・。これから着るものは全て支給されたもの。外に出るには制服。これでは怪しいことも出来ない・・。

呉教育隊から、江田島の海軍兵学校のあった、第一術科学校で一ヶ月の攻撃過程の教育。そこから艦艇へ勤務になる。私は横須賀基地の特務艦「あきづき」に配属となった。ななんと米軍から貸与された艦である。二次大戦で使われたような古い艦。大砲が5門あり、軍艦らしい船。今みたいなミサイル艦ではない。勿論自動ではなく、ほとんどが手動。空調がなく、夏になると艦内は50度近く上がり外のほうが涼しいくらい。すごい艦である。今は退役しているが・・・。でも、面白い艦であった。

2350トンの艦であって「そんなに揺れないよ」と言っていたが、いざ出航となり外洋に出たら揺れまくりました。私はというとゲロ袋を持ってゲロゲロ吐いてました。船酔いがひどいことになるとは。下田の港に着き、陸に上がったら地面が揺れていた。自分がゆらりゆらりと左右に振られていることに・・・。二日酔いでも仕事をするのがあたりまえの自衛隊。辛かったね。掃除するにもゲロ袋持参の私であった。ベットの中での寝ゲロも体験しました。ホントに船に弱かった俺・・。

特務艦の仕務は、試験の支援と広報支援。まあ、あとは雑用かな。でも、攻撃訓練も少なからずありました。私は射撃管制員の配属で目標を照準する射手員になりました。まあ、依然やっていた人が辞めたので繰り上げでなりましたけど・・・。
大砲を自分の腕で動かすのですから、いきなり大役をおおせつかりました。「俺に任せていいのかなぁ。」の不安な心境でした。それから上司による厳しい訓練が始まりました。辛かった。船酔いしてるヒマがなかったくらいでしたから・・。


私の住むところは船である。だから住所も「横須賀総監部気付あきづき」となる。でも当直と上陸と言うのがあり当直は船での待機で艦内掃除や門番などの仕事がある。上陸は船から外出でき自由行動。次の朝まで泊りができる。(ただ二等海士時代は、その日の22時までに帰らなければならない。)一等海士までは、二分の一上陸。海士長は、三分の二上陸となる。平日は17時半から、休日は8時半からとなる。そのとき整列があり、上陸札と言う札を持って上官に渡し整列をしなければ外出できない。時間に厳守で、五分前行動。遅れると外出できない。会社じゃ、毎日帰れるから、今思えば天国だね。

船の生活は、停泊中は、甲板、武器の整備。といってもペンキ塗り。常に外装はこぎれいに。後、体力強化にスポーツが仕事の中に入る。これも訓練。マラソンなんかが入る。航海中は、休み無しで24時間勤務。夜間の仕事も日きり無し。当然残業手当無し。使いたい放題の労働時間。鉄板の上での生活なので足が疲れる。でも食事が1日四回あるのでそれが唯一の楽しみ。花金のカレーライスが「ああ今日は金曜日なんだなぁ~。」と曜日がわかる日々。夜の夜食もファーストフード感覚のもので美味しい。食事の時間は、朝6時半、昼が11時。夕食が4時で早く、夜食が8時となっている。昼が肉中心で夕食が魚が多い。朝はごはん、漬物に味噌汁がつく程度。卵がつけば朝としてはご馳走もの。昼飯がメインディッシュかな。

艦内生活から話がそれるが、婦人自衛官についてお話をば。
婦人自衛官は、陸海空で呼び名が違い、陸はWAK(ワック)、海はWAVE(ウェーブ)、空はWAF(ワッフ)と呼ばれている。婦人自衛官は、募集人数が少なく競争倍率が高く、まさにエリートである。私は海自でウェーブをよく見たが可愛い子が基地にはいなかった。司令部にはかわい子を囲っている。しかし、基地にいるウェーブはもてるみたいで必ず彼氏がいる。やはり男社会では、どのような女の子でもよく見えるのだろうか?でも作業服姿は目に止まる。ウエストをきゅっと締まったズボンを履いて、お尻をプリプリして歩いていたらむらむらくるね。ウェーブ隊舎に夜、潜り込んだ隊員、数知れず・・・。全て捕まった。おそるべし。女は強い。
今の仕事で陸自の駐屯地に行った時、噂には聞いたがワックの方が可愛い子が多い。門番に立ってた子が可愛い。何が違うのだろう。(一部不適切な表現があったことをお詫びします。)m(_ _)m

横須賀の教育隊での出来事。ここには、WAVEの教育施設があり、ここで訓練を受けている。WAVEの訓練は厳しく、階級の上下関係が厳しい。行進訓練ひとつでも、上官の大きな声が聞こえ、目立つ。あ~怖い。夕飯の終わった自由時間のとき、WAVE官舎からリヤカーをひいたWAVEが二人。売店へと消えた。それからパンが山積みにされたリヤカーを引っ張って官舎に帰っていった・・・。あの二人はパシリで、夜食を買いに行かされたのだろう。でもすごい大食漢。あの大きなお尻はこの夜食で形成されるのだろう。さすが婦人自衛官・・・。

本文に戻ります。特務艦のお仕事は、訓練支援と新装備の実験。新型のソナー試験や新型潜水艦探知機など試験である。後、空自戦闘機の射爆撃訓練の支援などである。航海中はこのとき艦橋左右の見張り番。これが辛い。雨でも雨着を着て見張り。真冬のときは防寒着を着てもチョチョ切れる寒さ・・。波が高いときは波しぶきが来ることもあった。下っ端は辛い。特に夜のワッチ(当直)は、風もあり体感温度は零下になる寒さ。おまけに戦闘配置も艦橋の上の風がよく当たる配置。極環境での生活であった。でも楽しかった訳でもある。それは射撃訓練である。




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